所在:板橋区前野町2-16-1
園名:コスモメイトときわ台小規模保育園
1.活動のテーマ
テーマ
自然(木育)
テーマの設定理由
今年度は秋からのスタートとなったので、子ども達が日々の散策や遊びの中などで高い興味関心を示していた落ち葉や木の実、木の枝などの自然をテーマにした。
日々の散策の中で自然への興味関心を広げる中、都市部の環境だけでは、より深い自然への探求は難しいので、奥多摩で林業や木育体験活動をしている団体や、木材を扱う大工さんから協力いただき、専門的なアドバイスを受けたうえで子ども達が実際に自然素材に触れたり、匂いを嗅いだり、加工するなどを実体験できる環境を整え、自然(木材)への探求活動を深めていった。
2.活動スケジュール
9月より日々の戸外活動の中で近隣にある平和公園やタニタの広場など自然環境の整った場所への散策を多く取り入れ、落ち葉や木の実、木の枝などの自然物と触れ合う機会を多くもった。また、職員研修として大工さんより木材や加工の為の道具の取り扱いを学び、子ども達へのサポート体制を整えた上で下記スケージュールにて木育ワークショップを実施した。
12月5日(月) 木育ワークショップ実施
3月15日(土) 親子の木育ワークショップ実施
ワークショップ毎に職員全体での振り返りを行いない次の活動へ繋げていった。
また、系列保育園と連携をもって取り組み実施内容等を共有した。
3.活動のために準備した素材や道具、環境の設定
自然環境の良い場所(平和公園やタニタの広場)へ行く機会を増やすと共に、園内のルールに即した範囲での自然観察や自然物の採取(落ちているドングリや木の枝、落ち葉など)を行い、自然に振れ合う機会を多くもった。
奥多摩で林業や木育体験活動をしている団体「森と市庭」に木育ワークショップを依頼し、園内(子ども達のみ)で1回と親子交流行事として1回の計2回、実際に大量の自然素材(木材)を園内に持ち込んでもらい、木に触れたり、匂いを嗅いだり、加工するなど実体験ができる環境を設定した。また、提携する大工さんに協力いただき保育者も自然素材(木材)や道具に関する専門的なアドバイスを受けたうえで、日常の保育の中でも、子ども達が主体的に木材を用いた探求活動ができるように園内の環境を整えた。
4.探究活動の実践
活動の内容
乳児でも安心して散策ができ、尚且つ自然豊かな環境が整っている平和公園やタニタの広場にて、自由かつ主体的に落ち葉やドングリやしいの実などの木の実や木の枝など身近な自然物に触れる機会を多く持ち、0歳児クラスから2歳児クラスそれぞれの年齢で得られる気づきを大切にしながら探求活動行った。
身近な自然と触れ合う経験を積み重ねたうえで、奥多摩から色々な形の木材(木っ端)や、かんな屑などの自然素材を大量に運んでもらい、個々が好きな物を手に取って木の香りや手触りなどを楽しむと共に素材から受けたイメージを形とする工作遊びや音楽遊び(木育遊び)へと発展させる木育ワークショップを12月に実施し、さらに親子でも体験してもらった。
工作遊び(木っ端クラフト)では紙やすりで削る、クレヨンで色付けする、グルーガン(大人が対応)でくっつけるなど、保育者や保護者が年齢に応じたフォローしながら、子ども達が自由に素材や道具を選んで想像力を働かせて自由に形作れるようにしたり、音楽遊び(マキンバ)では、選ぶ木によって音が変わることを実際に聞いて確認しながら、木材を並べて叩き音楽的な表現活動を楽しみ、0歳児クラスの低月齢児は檜のカンナ屑プールにて木の香りや手触りや味などを(口に含んだ場合に誤食しないように速やかに対応)身体全身で受け止めて乳児なりの探求活動行った。
子供たちが日常の中でも主体的に探究活動が進められるよう、保育者は事前に専門家による講習を受け万全のサポートが出来るように留意した。
活動中の子供の姿・声、子供同士や保育者との関わり
すくわくプログラムに伴う木育あそびやそこへ至る日々の戸外活動では、0歳児から2歳児までの異年齢集団での活動を意図的に取り入れることで、年下の児であっても年上の児が落ち葉を集める姿を見たり、鼻にあてて「葉っぱの匂いがする」などの発言をよく見聞きし触発されて、自らも真似て落ち葉や木の実などの自然物をよく見たり触ったり匂いを嗅いでみるなど普段しない行動が生まれた、0歳児のそういった行動をみた年上の児は、更に活発に行動することで新たな発見があるなど、相乗効果的に主体的な探求活動が育まれていった。
また、互いの発見を保育者が双方に分かる表現で仲立ちし友達同士が共有することで関わりを広げていき、幼児クラスでは帰りの会や子ども同士が対話する時間を持つことで、それぞれの発見や気付きを共有し、次の探究活動へ繋げていった。
5.振り返り
振り返りによって得た先生の気づき
すくわくプログラムを実施するにあたって、オンラインでの講習会参加の他、社内研修を行い他園の実践例などから自園に置き換えた場合の実施について協議を行うなど事業についての理解を事前に深めた上で、日常の保育の「自然遊び」の中から発展して今年度は「木育遊び」を実施することとなった。
毎日の戸外活動の中から子ども達の何気ない言葉や行動を拾い上げ、午睡時間などに振り返りを行った上で、職員会議にて記録(文章と写真)を用いて園全体として共有し、振り返りを行う中で、子ども達が自然物としての木と家具など製品としての木が元は同じものであることへ認識が低いこと(知識としては知っていても漠然としている)に気が付いた。
また、日常の戸外活動の中で子ども一人ひとりが木の実や落ち葉などの自然物に対して、強い興味関心を向けていることから木育活動を実践している「森と市庭」や、提携している大工さんからのアドバイスを受けて「木育遊び」の探求活動を実施した。
都内の生活では、なかなか感じることの出来ない「木」本来が持つ匂いや温かみなどのパワーを子ども達と一緒に体感することで、子どもと同じ目線に立ち、自然への新たな気付きや可能性を子ども達と分かち合うことができた。
自園内の保育者に対してはドキュメンテーションを作成して振り返りを行い、子ども達の興味関心に基づき次の活動を設定していった。また、その他の職員(保育者・保育補助・調理員)に対しても、会議録を用いて共有した。保護者に対しては、掲示物(お知らせやドキュメンテーション)や配布物(園だよりやお手紙)を用いて、すくわくプログラムの趣旨について事前に説明すると共に、実施内容を共有した。加えて、園のホームページにおいても活動内容を掲載する(4月中に掲載予定)